忍者ブログ

イチジ九

すべからくどうしようもない日常のあれこれ。 ネタバレ盛り沢山ですので注意!

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

琥一小話

コウちゃんをもんもんとさせたかっただけなんだ!

----------------


 みよよりは高いけれど、カレンよりは低い。女子として平均的な身長で困ることはなかったが、今は少しだけ困ってしまう。というのも、隣を歩いている人物が男子の平均より高いのが問題だ。180センチを超えるというより、ほぼ190センチな彼との身長差は30センチ以上ある。約頭一つ分違う差は、定規で測るよりも大きい気がするのは気のせいだろうか。
 なるべく琥一の顔を見ながら話をしたいのだけれど、そうすると足元がおろそかになってしまう。それで前回盛大に転んでしまったこともあるので、余所見をしながら歩くことをきつく注意されていた。もちろん琥一自身によって。

「うーん」

 思わず、声に出して呻く。と、案の定琥一が何だと不審な目を向けてきた。美奈子は少しの間うーんと呻いたあと、あっと声を上げて立ち止まる。当然それと一緒に琥一も歩みを止めて美奈子を見れば、彼女はぱっと顔を輝かせて見上げてきていた。そして、

「コウちゃん、屈んで」
「は?」
「屈んで」

 脈絡のなさ過ぎる提案に顔を顰めるものの、相手はお構いなしに同じ言葉を繰り返した。こういうときの美奈子は大体言う通りにしないとへそを曲げてしまうのを知っているので、琥一は言われるままに腰を曲げて屈んで見せた。当然、美奈子との顔の距離は近くなる。と、

「捕獲!」

 そう美奈子は言うやいなや、琥一の首に腕を伸ばして抱きついてきた。突然のことに驚いて身を引くこともできなければ、相手が美奈子なために突き飛ばすこともできない。結局されるがままにしがみつかれていると、耳元で美奈子の楽しそうな笑い声が上がる。

「ふふふ、油断したな」
「…オマエな」
「だって、こうでもしないとコウちゃんの顔が見れないんだもん」

 言って、美奈子は更にぎゅーっと琥一の首筋に抱きついた。まるで子供同士のじゃれあいではあるが、それはあくまでも美奈子にとってのみ。琥一の方といえば自分の中にある理性を総動員して、オオカミな自分を押さえ込むのに精一杯だ。するとついこの間いった北海道の修学旅行で、羊だなどと不名誉な例えをされたことをうっかり思い出したりしたので、とりあえず記憶の中の弟を殴って黙らせる。とはいってもやっぱりオオカミになるわけにもいかず、琥一は今の状況にどう返していいのかわからずに苦虫を噛み潰したような顔になっていたが、抱きついている美奈子には当然見えない。
 琥一は所在の定まらない手を無意味に握ったり開いたりを数回繰り返し、そうしてやけくそ気味な決意を固めると彼女を抱き上げた。ら、今度は真っ赤な顔であたふたするのは美奈子の番で。
 そのあとは二人揃って暫く無言になってしまったとかなんとか。

拍手[16回]

PR

レッド+1月18日、19日拍手、メルフォレス

そういえば先日会った友人の息子が、ランドセルを買うのに何色がいいのか聞いたところ「赤!」といったそうです。
赤は女の子の色だよ!という彼女に対する息子の反論は


「戦隊で一番強いのはレッドだもん!」


だったそうで、それを聞いた私は瞬時にそれなんてルカレンジャー…?と思ったのはいうまでもありません。
友人も友人でそうだよね、一番強いのはレッドだよね、とうっかり納得しそうになりつつも、やっぱり男の子に赤いランドセルを背負わせるのには抵抗があったのでどうにか情報操作できないものかと気を揉んでいたらしいのですが、いざ買うときになったら息子はあっさり黒を選んだそうです。なんていう空気の読める子……さすがコウレンジャーのブラックを選んだだけある。笑
というか、もはや定番になったとはいえ自分たちの世代が黒は男の子、赤は女の子なので他のカラーのランドセルがまだまだ見慣れません。
そしてランドセルどころか、その他諸々が私たちが小学校の時代とはかけ離れ過ぎてますがね!

そんなことを言い出したらキリがないので、小学生時代の桜井兄弟にいじめられる設楽先輩を想像してお茶を濁すことにします。たんぽぽの綿毛を片手にセイちゃんみてみてたんぽぽだよほらほらと迫る桜井兄弟は間違いなくかわいい。しかしたんぽぽの恐怖に怯えて耳を塞ぎ、半泣きで全力疾走な設楽先輩もかわいいですはあはあ

珠美ちゃんに虐げられている紺野先輩を●RECしたい。


--------------------

以下拍手レス

nakaさん>
毎度拍手のみならずコメントありがとうございます!嬉しいです!
そしてヤンデレフラグなんかじゃないんだからね!多分!笑
琉夏は気を抜けばヤンデレそうになるのをぎりぎりなところで踏ん張って耐えてるところにMOEを見出しているんですがどうでしょう(真顔)
しかし年上年下シリーズだとあっさりヤンデレます。どういうことなの…
とにかく琉夏バンにはあはあしている事実には変わりありません!(キリッ

あきかなんさん>
かなんさん、いらっさーい!
ブログの琉夏小話に反応してくださってありがとうございます!
初めて琉夏をプレイしたときからずーっと「迷子な琉夏」の妄想が止まらなくてだな…
プレイ中何度「幸せになれよおおおおおおおおおお!!!!」とDS画面の琉夏に向かって叫んだかわからない。でも同じくらいコウちゃんにも幸せになれよと叫んだんだということで最終的な結論として、桜井兄弟は幸せになるべき。バンビは分裂すべき。で、どうか。笑

みけ様>
初めまして、サーチからお越しいただきありがとうございます。
拙宅の散文のみならず、日記の方まで目を通してくださるとのことなんですがあずにゃんの話題とか!2、3ヶ月ほど昔の話な気がするんですが、1日1日記な私のブログを遡ってくださったみけ様ぱねえと私の方こそときめき度が上がっております。
その他レベルEやらセカキラやら、これかもブログでぶつぶつと呟いていると思いますので、被る話題のものがありましたらどうぞ反応してやってください。笑
ちなみにコルダは1のみプレイで、2を飛ばして3をやってみようか悩んでいるところです。3が一番キャラが多いので嫁は選び放題だぜ!と友人にいわれたのもあって、ほいほい釣られそうですがいつか手を出そうと思います~
応援メッセージありがとうございました。少しでも床ローリングの回転数が上がるような話を書けるように頑張ります。いつでも気が向かれたときにいらしてくださいね。


その他ノーコメ拍手、レス不要の方もありがとうございました!

拍手[1回]

琉夏小話

ぬるいですが暴力表現がありますので、苦手な方は注意。

琉夏ルートを攻略中ずっとこんな妄想を繰り返してはいたもののいざ形にしたら着地地点がわからないというご覧の有様である。


-----------------


 相手が罵声を浴びせるのと同時に拳が飛んできた。それを半身で避けて、すれ違い様に腹へと右拳を叩き込む。呻いて怯むその姿を一瞥し、素早く突き出した手を引っ込めると前のめりになった身体の後頭部へ肘鉄をかました。そのままぐん、と足に力を入れて踏み込み、すぐに振り返って構えれば、左側に蹴りが叩き込まれる。左腕でガードしたついでにその足を掴んで、すっと身体を屈ませるのと同時に足払いをかけてやれば、相手は面白いほど簡単にすっ転んだ。蛙のようにひっくり返った男の腹へと、踏みつけるように思い切り踵を下ろす。ぐえ、と呻く声が上がり、今度は横腹を思い切り蹴りつけてやる。琉夏は地面に這い蹲るようにして倒れた、二人の余多高男子生徒を改めて一瞥した。反撃してくるどこから、暫く立ち上がることはないだろう。
 乱れた前髪を鬱陶しげにかき上げると、琉夏は踵を返した。久しぶりに新顔に絡まれたと思ったが、新顔だからなのか随分と手応えがなかったことが返って腹立たしい。人気のない細くて薄暗い裏路地から顔を出すと、大通りの喧騒がやけに眩しく感じられた。ちょうどオレンジ色になった夕焼けがビルの間から覗いて見えて、その眩しさに思わず目を細めて俯いた。

(帰ろう)

 ぽつり、琉夏は独りごちる。

 帰ろう。
 帰らなきゃ。
 帰らないと。
 ――でも、どこに?

 ふいに、琉夏の中でそんな疑問が浮かんだ。どこになんてそんなの、あのおんぼろなWestBeachの他にない。
 かつて住んでいた北海道のあの家はもうなくて。家だけではなく、そこに住んでいた両親も、「桜井琉夏」になる前の自分も全部全部なくしてしまった。
 そうだ。帰る場所なんて、あの日からすでにどこにもないのだ。
 自分はたった一人で、ずっとずっと迷子のまま。
 それでいいと思っていたし、けれど同じくらい嫌だとも思っていた。が、そんな風に思っている自分に向き合う勇気もなくて、大人になるのを言い訳に胸の奥の奥に押し込めていた気持ちがどうしてか、今日は妙にうるさく琉夏をせっついてくる。
 うるさい黙れよと自分自身を罵ってみるものの、暗い気持ちは琉夏の隙を容易く見つけては弱い部分をちくりちくりと刺激してきた。琉夏はそれらから振り切るように一歩を踏み出すと、ぽん、と背中を叩かれて大げさ過ぎるほどの動作で振り返った。
 すると視線の先にいたのは、黒目がちの目をきょとんとさせた幼馴染の少女がこちらを見返していた。

「……美奈子」

 絞り出すように少女の名前を呼べば、彼女は心配そうに眉を寄せて琉夏に歩み寄る。琉夏くん、といつも通りに名前を呼ばれると、不思議と気持ちがラクになっていく気がした。

「何かあった?」
「そんなことない。ちょう元気」
「でも」
「しいていえば、美奈子分が足りない」
「…もう」

 いつものやり取りのように茶化して言えば彼女は少しだけ戸惑いつつも、けれどやっぱり誤魔化し切れないように琉夏を見つめてきた。そのまっすぐな視線に苦笑を返すと、琉夏は美奈子の手を取った。

「美奈子分が足りないのは本当」
「わたしがっていうことは、他にも何かあるの?」

 ぎくり。
 この幼馴染は普段はのほほんと能天気が専売特許のような顔をしているくせに、ここぞという時に鋭いから困る。けれど、それと同じくらい琉夏の扱いを心得てもいた。これ以上踏み込んで欲しくないラインには決して踏み込まない。だからといって、離れてもいかない。なんとも都合がいいとはわかっているが、その距離感に琉夏はひどく安心していた。だから、甘えてしまう。甘えれば、甘えさせてくれるのを知っているから、やっぱり質が悪いと琉夏は内心で自嘲した。

「じゃあ、ホットケーキ焼こうか」
「うちまでくるの?」
「うん。明日はお休みだら、遅くなっても平気だし」
「ついでに泊まってく?」
「泊まりません」
「ちえ」
「ほら、帰ろう」

 促されて、はっと我に返る。
 帰ろうと言われた言葉に、どうしようもなく泣きたくなった。さっきまでのぐるぐるとした気持ちは渦を巻いてはいるものの、こんな自分にも、まだ。帰る場所は用意されているのだろうかと言葉で確かめる代わりに、繋いだ手に少しだけ力を込めた。

「…帰ろう」

 同じ言葉を繰り返せば、真っ暗な感情が大人しくなっていくのがわかる。
 帰ろう。
 もう一度、胸中で繰り返す。
 向かう先はWestBeach。おんぼろで、隙間風や雨漏りがひどくても ――それでも、「我が家」で。

(あと、もう少しだけ)

 大丈夫。
 そう琉夏は自身に言い聞かせ、ようやく地面を踏んだ感触を感じた。

拍手[14回]

年下バンビ小ネタ(青春組)

バンビ→柔道部マネージャー。新名と同級生クラスメイト


----------------

「に・い・な・くーん」
「……げ」
「もう、なんでそんな嫌そうな顔するの」
「言うことが予想できるから」
「わかってるなら柔道部に入ろう」
「ヤダ」
「柔道部楽しいよ! 面白いよ!」
「楽しくないし面白くない」
「やってもみない内からそういうこというの、だめだと思うな」
「やってもみない内からわかるから言ってんの」
「えー」
「…んな顔してもだめなものはだめ」
「えー」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……あのさ」
「おい、美奈子」
「あ、不二山先輩」
「(呼び捨て!?)」
「どうしたんですか?」
「迎えにきた。部活行くぞ」
「あ、はい。じゃあね、新名くん」
「ちょ、ちょっと待った!」
「なに?」
「…………け」
「け?」
「見学、くらいなら……行ってもいいけど?」
「本当!?」
「あ、やっぱやめ」
「不二山先輩! 新入部員です!」
「見学っていったよな俺!?」
「そうか、歓迎する」
「人の話聞いて!」


-----------------

…………あるえ?^^

拍手[7回]

15万とか6年とか


おはようございます。
昨日降った雪が積もって外の景色が白いです…oh…

そんなわけで気がついたらサイトのカウンターが15万を超えて拙宅のサイト運営が6年経過しましたーありがとうございますー。
というか…もう6年もずっとこんな日記を書き続けていられることにびっくりです。
自分ルールで一日一回は日記を更新する、っていうのをサイト開設時から決めてたんですがもはや週間になっている。このままずっと続けていきたいなーと思いつつ、サイト自体もいつまでやっていけるかわかりませんが。
最近は引きこもりサイトから一歩踏み出してついったやらぴくしぶやらで交流をさせていただいてすごく嬉しくて楽しいです。
まさかの雲の上の存在な絵描きさんや文字書きさんとお知り合いになれてあまつお話させてもらったりとかなにこれ私死ぬの?死ぬ直前の最後の幸せなのねえ?と思ったこともありましたがとりあえずまだ生きてます。まだ生かしてくれるなんて神様も懐がでかいぜ。ありがとうございます。

6年(実質それ以上)も文サイトを運営してても未だにもんどり打ってごろごろして頭抱えることも多々ありますが(むしろいつもそう)、気長にお付き合いいただたら幸いです~。

そしてサイトから拍手を撤去しました。
こちらのブログでの拍手が同じように使えますので、何かありましたら気軽にぽちりしてやってください。
あとはメルフォもありますので、そちらもどうぞご利用ください。


15万打とか6周年とかの企画は特にないよ!笑

拍手[8回]

カレンダー

01 2026/02 03
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

P3P

ザックス身体測定

プロフィール

HN:
なづきえむ
性別:
女性
職業:
萌のジプシー
趣味:
駄文錬成

バーコード

ブログ内検索