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イチジ九

すべからくどうしようもない日常のあれこれ。 ネタバレ盛り沢山ですので注意!

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小話。

P3小ネタ。
荒垣→←美鶴←主人公的な。


-----------


自分以外は誰もいないキッチンのガス台の上には、ぽつんとまだ真新しいパスタ鍋が置かれていた。
優夜は鍋の取っ手の部分に触れて、呟く。

「……荒垣先輩。先輩のパスタ、一回しか食べてませんよ」

呟いた言葉は静かなキッチンには大きく響いた。
荒垣は粗野な様子とは裏腹に料理が得意だった。
彼がSEESに戻り、再び寮に住み始めれば率先して夕飯を作ってくれていたものだ。
口では面倒だのどうして俺がとブツブツいってはいたが、おいしいと皆がいえばいつもの不機嫌な表情でもどこか嬉しそうにみえた。ただ、ご飯時に必ず持ち込む明彦のプロテインについては文句を言い続けてはいたが。
けれど、荒垣が作った夕飯を皆で囲む時間は、少なくとも優夜はすきな空間だった。
たわいもない会話をして、笑っていられるあの時間はとても心地よくて。楽しかったのに、どうして。どうしてあんな形で荒垣を失うことになってしまったのだろうか。

失う為じゃない。
護る為に、戦っているのに。どうして。

「…どう、して…」

きつく拳を握って、優夜は呟く。どうして。失いたくなんてなかった。もっとたくさん色んな話をしたかった。そうして、もっと。もっと笑いあっていたかった。
ふっ、と優夜は握りしめていた手の力を抜く。同じようにきつく閉じていた眼も薄く開ければ力なく笑った。

「僕に美鶴先輩を横取りされても、しりませんからね」

精一杯の皮肉を呟けば、わん!と鳴くコロマルの声に振り返る。その先にはコロマルと、美鶴がいて。優夜は自嘲のような笑みを浮かべることしかできなかった。



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こんな時間に激しくお腹が空いております。困った。
今食べたりしようものなら脂肪になるのは明白なのでぐっと我慢の男の子。
地味に帰宅から始めた部屋の片付けがどうにかなったようなそうでもないような(どっち)
どうにも集中できなくなってきたので大人しくベッドに入ろうかと思います。おなか空いた。

余談ですがとても久しぶりにほものご本を買いました。オリジナルの商業誌はロマンチカしか買っていないのでかなりご無沙汰。
えむこ推奨の『恋する暴君』なんですがこれ。
どうみてもマスタング(年下)×エドワード(年上)設定に見えて仕方ありません。
宗一先輩の俺様っぷりがたまりません。しかも科学者的な設定が更にロイエドではあはあ。
森永くんがへたれすぎるかなと思う瞬間もなきにしもあらずなんですがそこはそれ、



「マスタングだし、な」



で納得してしまえるミステリー。
すきゆえに虐げたくなるこの歪んだ愛情を誰が止めてくださいといいつつおやすみなさい。



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