まッッッ…………て!
本当に。
本当に待って。
基本的にあんまりネガティブなことを言いたくはないけどそれにしても本当に本当に本当に待って。
どうして基本的に子供向け作品でこんな気持ちにさせられてるんだっていう気持ちが先走りまくるくらいには落ち込んでしまった。
そうだよ!子供向けやぞ!対象年齢一桁から二桁になったばかりの子供向け作品やぞ!それの10年後の映画やぞ!
確かに私がOOOを見たときはとっくに成人済なので、10年後のこれを見てるということはさらに10年年取ってますが!?それにしてもだよ!なんで!……本当になんでなの…
OOOの映画化が発表されたときは純粋にうれしくて、あのアンクが消えてしまって、でも映司もひなちゃんもアンクが見つかることを諦めないで終わった最後だった。
そこからアンクが帰ってくる!また10年経ってもふてぶてしくアイスを要求して、文句言いながら映司と一緒に戦って、ひなちゃんにどつかれるアンクが見れる!てわくわくしながら映画館に行って見届けたものは間違いないアンクの復活と、それとの引き換えで失った火野映司の命だった。
本当になんで。
いや映司がこうなった経緯はわかる。
また人間の身勝手さで800年前のオーズが復活して、封印されたはずのネズールたちも蘇って世界は大パニックの中、アンクは不在のまま手の届く範囲の人を護ろうと戦う映司の気持ちとかめっちゃわかる。わかりすぎるだけに、冒頭で女の子を護ってオーズの攻撃をもろに生身で受けたときに嫌な予感はしてたんだ。その予感がそのまま的中して、中に入ってたのは鴻上ファウンデーションで作り上げた人造人間ならぬ人造グリードとかーーーーーもーーーーー鴻上ファウンデーションに対してどういう気持ちを向けていいのかわからない!ゴーダがいなければ映司とアンクが再会することはできなかったけど、結局裏切ったのもゴーダ!この感情はどこに消化したらいいの!
本当もう、伊達さんと後藤さんの久しぶりのバディっぷりとか、里中さん相変わらず超絶優秀美女秘書ー!とかきゃっきゃするポイントはあったけど…あったんだけど、それにしても映司が死んだダメージがでかすぎて無理だ。
それというのも、あんなにも自分の身体を取り戻すことに躍起になていたアンクが本編の最終回で映司を助けて、その映司に同じように身を挺して助けられて復活するって、もう、言葉が見つからない。
「俺にとって、おまえは得だった」
この一言の中にどれだけアンクの感情が詰まってるかと思うとしんどすぎる。「あの」アンクだからこそ、こんなことを言わせられるのなんて映司しかいないじゃないか。
ひなちゃんが「また三人で手をつなげるかな」ていうのだって、こんな形でつないでほしかったわけじゃなかった。しょうがないなって笑いながら、無理やりアンクの手をつないで引っ張って、離せ!て文句を言うアンクの暴言なんてまったく気にせずつないだ手をぶんぶん振り回すような、そんな三人が見たかったんだ。
ふと、仮面ライダージオウでのオーズの世界線を思い出してしまう。
そこでは映司とひなちゃんは知り合いですらなく、当然アンクの存在もない。でも、映司は生きている。この理不尽な世界線のことがずっと頭を過ってつらい。
映画オーズで、最後に映司は助けた女の子に手を伸ばして「やっと、(手が)届いた」と言った。それは本編での映司の欲望の大元だったのはわかってるけども。わかってるけど、こんな風に終わってほしくなかったって思ってしまうんだ。
ていうか今気づいたけど、脚本小林靖子じゃないじゃん!!!!!!!!
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