桜井兄弟の琥一がバンビを名字から名前、琉夏のちゃんから呼び捨ての流れは比較的妄想ができるのですが、では嵐さんは?となったら想像ができなくて一日悶々としていました。
ゲーム内だと信愛度が上がれば必然的に名前呼びをしてくれますが、実際の嵐さんの心内を考えると可能性が無限大過ぎて夜も眠れません。あの嵐さんが名字から名前を呼びたいって思う瞬間とか!くわしく!!!!とものすごい勢いでがっつきます。個人的には二年目から名前呼びだと思うんですよね。新名がバンビを名前で呼んでるのを聞いたりとか、何かのきっかけでバンビの名前に興味をもって、本当に唐突に「美奈子」とかって呼んでみちゃう。そして「え!?」ってなる嵐バンビはどこですか。嵐バンビちょうかわいいよおおおおおおおおおおうおおおおおおおおおおおお
しかしあれこれ妄想してみたものの、最終的に親御さんのところにあいさつにきて、バンビを「美奈子さん」呼びする大迫ちゃんに最大にはげもえました。なにこれ大迫ちゃん最強伝説。大迫ちゃん結婚して!
というわけで毎度お馴染み脈絡のない内容なんですが、さらに脈絡なく途中まで書いてどうしようもなくなった琉夏バンの小ネタを投げておきます。
バンビ→琉夏を目指したつもりがあんまりな少女マンガ展開にひいいいいいいいいいいいいってなって投げた残骸。どこかでどうにかできたらどうにかしたいけど無理かな・・・
学校の敷地内に建てられた、教会の裏手。あまり人気のないその場所に、幼馴染の弟が寝転んでいた。そのあまりにも堂々たるサボリっぷりに美奈子は軽く眩暈を覚えたけれど、めげずに彼に近寄って、呼びかけた。
「るーかーくん!」
「うわ、びっくりした」
対して驚いてもいない声で、琉夏は言う。そんな彼の反応に、美奈子は軽く肩を竦めた。もう、と呟けば、寝転がっていた琉夏は上半身を起こして、誤魔化すように笑う。
「見つかっちゃった」
「見つかっちゃったじゃないでしょ。2時限目もサボったの、知ってるんだから」
「あれ。ていうことは、大迫ちゃんの差し金か」
「そういう風に言わないの」
「はーい」
美奈子の言葉に素直な返事を返すものの、彼は動く素振りを見せない。美奈子は屈んで、琉夏の腕を掴んで立ち上がるよう促した。
「ほら、教室戻ろう」
「そうしたいのは山々なんだけど、今日は眠くて」
「わたしだって眠いんだから、頑張ろう。ね?」
「眠いなら美奈子ちゃんも一緒に寝よう。ね?」
語尾をわざと真似して同じような口調で言ったことに、美奈子は眉を吊り上げて見せた。
「琉夏くん」
「ごめんなさい。ちゃんと授業に出ます」
「よろしい」
かくりと琉夏は頭を垂れると、緩慢な動作で立ち上がった。そうすると当然身長の高い彼を見上げる態勢になる。それはいつものことではあるのだが、木漏れ日を受けた琉夏の金髪の髪が、きらきらと光る様がなんだか妙にきれいでうっかり見惚れてしまった。しかしそんな美奈子の心境を知る由もない彼は、呑気にあくびをして見せた。そのギャップがなんだかおかしくて、美奈子は思わず噴き出してしまう。
「ん? どうかした?」
「ううん、本当に眠そうだなって」
「うん、マジで眠い。ということで、やっぱり次の授業は自主学習でことで」
「だーめ」
「はーい」
降参、と琉夏が手を上げたタイミングで、予鈴が鳴った。すると、琉夏は美奈子の手を掴んだと思えば、唐突に走り出した。
「わ、ちょっ、琉夏くん!」
「ほらほら美奈子ちゃん、Bダッシュ!」
「もう!」
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