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イチジ九

すべからくどうしようもない日常のあれこれ。 ネタバレ盛り沢山ですので注意!

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仏英(APH)

 いつもいつもいつもいつも。
 フランスが作る料理に対して、イギリスは毎回不満に思うことがある。
 あいつが作る料理はうまい。それは認める。というか、認めざるを得ない。しかし、それが納得がいかない。面白くない。いつだったか、フランスに言われた通りのレシピで作った料理があったのだが、それだってどうしてかおいしくないとアメリカに言われたことがあった。いきなりフランスに食べさせる勇気がなかったので、嫌がるアメリカに無理矢理食べさせたのだが、はっきりと物を言う彼なだけに言葉のナイフがぐっさりと胸に突き刺さってしまい、しっかりと落ち込んだことは記憶に新しい。
 それからは余計なことをしようとはせず、フランスの作るものを大人しく食べることに徹した。稀に茶化したように彼が「今日は坊ちゃんが作ってみる?」だなんて言ってくるのを睨みで黙らせ、肩を竦めるフランスから顔を逸らしてため息を吐いた。

(なんだかなー)

 食後のお茶を口に運びながら、イギリスはぼやく。食後のお茶だけは彼の担当だった。

「お気に召さないことでも?」
「あ?」
「今日、ずっと何か言いたそうな顔してる」
「んな…っ!」

 ずばり確信を言い当てられ、がちゃん! と乱暴にカップをソーサーに置いてしまったことに再び慌てる。今日のティーカップはお気に入りのものだ。イギリスはカップとソーサーに傷がないことを確かめてから、フランスの視線に気がついてわざとらしい咳払いをする。んん、と喉を鳴らし、泳いでしまう視線をフランスの手元に落ち着かせる。男のくせにきれいな指先をみて、いいな、とこっそり羨ましがった。自分もあんな手をしていたら、もう少し器用になれたのだろうか。

「イギリス?」
「え? あ、…別に! なんでもねーよ!」
「何でもなくないでしょーが。ほーら恥ずかしがらずにお兄さんに話してごらん」
「うるせえな! 何でもねえってば!」
「イギリス」

 つと。
 唐突にふざけた調子のフランスの声音が変わる。どき、とその変化に反応して、心臓が大きく跳ねた。やばい。その声はやばいっていうか、卑怯だ。イギリスは内心に走る動揺に比例して、逸る鼓動を落ち着かせようとぐ、と手を握る。ついでにフランスを睨みつけてやるが、逆にそれがまずかった。テーブルに頬杖をついて、緩く眼を細めたフランスがこちらを見つめていた。その眼に映る感情にまたもや心臓が、頭が揺れる。

「…卑怯だ」
「うん?」
「だから! 何でも器用なおまえが卑怯なんだよ!」

 八つ当たりのように(否、実際八つ当たりだが)いって、イギリスは今のオレすげえかっこ悪い! と頭を抱えた。

「俺からすれば、十分おまえにも羨ましいところがあるけどね」
「はァ!? どこが!」
「例えば、この紅茶とか」
「紅茶…?」
「そ。食後におまえの紅茶が飲めるのとそうでないのとだと、気分が違うんだぜ」
「…そう、なのか?」
「そうそう」
「……なんか、うまく誤魔化そうとしてる気が」
「誤魔化してなんかいないって」

 フランスは残りの紅茶を飲み干すと、ゆっくりとした動作でカップを置いた。そうして、立ち上がってイギリスの隣にまで歩みより、言う。

「後は羨ましいとは違うけど、おまえがいてくれるのが一番の理由かな」
「…ばかじゃねえの」
「お褒めに預かりまして」
「褒めてねえ」

 フランスの言葉につっけんどんに言い返し、イギリスは口元が緩むのを防ぐためにカップを唇に押し当てた。かつ、と縁が歯に当たる音が聞こえ、やっぱり不公平だと独りごちる。
 けれど頭を撫でるフランスの手を、振り払うことはできなかった、




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みかさとの電話で、ご飯はフランスが作るけど食後のお茶はイギリスが淹れるんだぜ!でもえてたはずなのにおかしなことになりました。笑
でも仏英がすきです

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米英(APH)


「やあイギリス」

 聞き慣れた声に呼び止められて、イギリスは振り返る。その際に嫌そうな顔を作ってしまうのは、もはや癖だ。昔は彼に呼ばれるのがとても好きだったはずなのになと、嘆息する。こんな風にイギリス、と呼ばれて振り返った先には、今よりずっと身長の低い子供が真っ直ぐに自分へと駆け寄ってくるのだ。そうして、転ぶぞ、なんて言いながらも顔の表情を緩めて、相手を抱き留めてやる。会う度に成長して、重くなっていく子供がいとおしかった。イギリス、と舌っ足らずな言葉が次第にはっきりと発音できるようになっていくのが嬉しかった。
 なのに自分が知らないところで、子供は知らない成長もしていた。
 大好きだと言っていた紅茶はコーヒーに変わり、小さかった背丈は自分を追い抜き、会えば口論ばかりの日々。
 そうしたことが続いたある日、「それ」は唐突にやってきて、終わりを告げた。
 「反抗期」なんてものではなく、子供が選んだ道は自分からの独立だった。
 あの小さかったアメリカが自分の身長を追い抜いた時には、すでに決められたことだったのかもしれないと今になってイギリスは考えることはできるが、それでも。
 あの日に起きたことをすんなりと受け入れられるほどの時間は、まだ経っていない。だから、こうしてつまらないところでその気持ちが行動として面に出てしまう。我ながら大人気ないなと胸中で舌打ちしつつも、振り返った動きが止まる。え、と口の中で呟いた。

「……アメリカ?」
「見ればわかるだろう? まさかボケたのかい?」
「誰がボケだ! ていうか、それ!」

 びし、と「それ」と指摘したものを指さし示せば、アメリカは一度不思議そうにまばたきをし、「ああ」と声を上げた。そうして、これ見よがしに掛けていた眼鏡(それ)を外す。

「少し視力が落ちてさ、必要になったんだ」
「くだらないゲームばっかりしてるからじゃねえの?」
「くだらなくなんかないぞ!」
「あーそうかよ」

 いつものくだらない口喧嘩に発展しそうな雰囲気を察して、イギリスは自分から会話を打ち切った。がしがしと乱暴に頭を掻くと、アメリカに背を向けて歩き出す。待てよイギリス、と小走りて追いかけ、隣に並ぶアメリカを見上げれば外されていた眼鏡は元の位置に掛けられていた。

「どうかしたかい?」
「……別に」

 ふいにこちらを見やるアメリカから視線を逸らし、イギリスは小さく反論した。逸らした視線は足元を見つめ、ひどく胸の内がざわめくのを自覚する。その原因がアメリカの眼鏡にあるとわかっているだけに、イギリスは馬鹿じゃないのかと自分に言い聞かせる。けれど、一瞬でもアメリカが知らない人間に見えてしまったことの不快感が消えてくれない。
 自分の元を去っていったあの日より、もっと遠くへ。手の届かない場所にいってしまうのではないかという不安。
 独立をしたアメリカがどんな風に生きようが勝手だろうと言われればそれまでだが、どうしたって一緒に過ごした時間が消えてくれるわけではない。

(寂しい、だなんて)

 胸中で独りごちて、頭を振る。それこそ、言えるはずのない言葉だ。

 一方アメリカは俯くイギリスを横目に、まだなれない眼鏡のブリッジを指先で押し上げる。本当は、視力が悪くなんてなっていなかた。これを掛けたのは、少しでもイギリスに「弟」と見られないようにするため。こんなささやかな抵抗が果たして有効かどうかなんてわからないけれど、いつまでも「弟」ではいたくないから。

(なあ、イギリス)

 早く、俺を認めてくれよ。

 こんなにも近くにいるのに、ひどく遠く思えるこの距離感に少しだけ顔をしかめた。




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米がメガネ掛けた理由を妄想した結果、こうなりました。
伊達眼鏡でも本当に目が悪くてもいいなあ。
眼鏡MOEというより、眼鏡をかける過程にMOE

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A.P.H.(仏英)

 今日はイギリスとフランス、両国にとって特別な日だった。
 英仏協商の記念。
 この日が確約されてから百年が経とうとしてるが、未だにこの日がくるとそわそわと落ち着かない気持ちになる。いつもの調子が狂わされて、実のところ少しだけ苦手な日だった。国として、ではなく。個人の感情として、だから余計にタチが悪い。
 当然そんな自分の葛藤などお構いなしに、暦は確実に進んで今年も今日を迎えたのだが、イギリスの家にやってきたフランスの姿を見つけた瞬間。
 すぐにある違和感に気がついた。

「おいフランス」
「お、どうした? こんなめでたい日にそんな難しい顔しちゃって。かわいい顔が台無しだぞー?」
「くだらねえこといってんじゃねえ」

 言うフランスの言葉を一蹴して、イギリスは半眼で目の前の男を睨みつけた。
 一見、いつも通りの軽口を叩くフランスは普段と何ら変わらないように見える。常日頃から飄々とした態度の男だから、他の相手ならば気づくことなく騙されていただろう。けれど残念なことに、長年に渡ってフランスだいきらいと名言してきたイギリスにそんな演技は通用しない。
 きらいになるということはそれだけ長い付き合いな上、良い所も悪い所も知り尽くしてしまっているということ。――訂正。悪い所ばかりだからきらいだったのだ。が、認めたくはないけれどそんな経緯のため、相手の動向なんて手に取るようにわかってしまうのが余計に腹立たしい。このオレを騙せるとでも思ってんのか。

「おまえなあ!」
「え? 何よ?」
「何じゃねえよ! 熱があんだろーが、この馬鹿!」

 イギリスはため息を吐いてから半ば投げやりのような口調で言って、左手を伸ばす。身を引いて逃げようとするフランスの襟首を素早く掴んで引き寄せた。そうして、今度は右手のひらを思い切り額に押しつけてやる。べし、という音の後に「痛い」と抗議の声が上がったが、無視。イギリスは手のひらから頬、首筋に手を滑らせて舌打ちをした。予想していたのより、ずっと熱は高い。
 改めてイギリスがきっ! ときつく睨みつけてやれば、フランスは降参とばかりに両手をあげ、誤魔化す時によく使う曖昧な笑顔を浮かべてきた。

「おまえ…!」
「はーい、ごめんなさーい。大人しく帰りまーす」

 イギリスの文句が飛んでくるのを見越して、フランスは先手を打つ。こちらが相手のことをわかっているのなら、逆もまた然り。フランスの態度に言いかけた文句を言うことができず、ぐ、と低く呻く。それでも「当たり前だ!」と声を上げる不機嫌オーラ全開のイギリスの態度に肩を竦め、フランスは「バレるとは思ってなかったんだけどな」と、胸中でこっそりと苦笑した。彼に会うまで何人かと話をしたけれど、誰一人として気づいた様子がなかったから、余計だ。
 しかもその相手がイギリスであることも十分驚きではあるが、ふと。そういえば、いつも自分のポーカーフェイスを見破ってくるのもまた、イギリスだったと思い当たる。口も態度も悪いけれど、ここぞという時に妙に優しいんだからなあと、思わず零れてしまいそうになる笑みを必死で耐えた。それでも口の端が不自然に引きつってしまっていたけれど、当のイギリスがそっぽを向いてくれていたので気付かれることはなかった。

「じゃあお言葉に甘えて、退席させてもらうわ」
「……おう」
「ええと……だから、手を離してくれると嬉しいなーなんて思うんだけど」

 降参のポーズで上げたままの手を、ひらひらと振って見せる。イギリスの手はシャツの襟首を掴んだままなので、離してもらわなければ帰ることができない。
 イギリスはフランスの言葉に何とも形容しがたい複雑な表情を浮かべるのと同時、掴んだ襟首へ更に力が入る。先ほどより息苦しくなった喉元に対して、一応俺病人なんだけどと言う呟きを言う前にイギリスが口を開いた。

「こ、んな熱のある変態を一人で帰して、他の奴らに迷惑が掛からないように送っていってやる」
「……イギリス、本当に俺のこと心配してんの?」
「はァ!? いつオレがおまえを心配してるだなんて言ったよ! オレは他の連中に感染らないように…」
「あーはいはいわかりましたわかりました。お兄さん超熱が出てふらふらしてるから早く帰りたいなー」
「てめえ!」

 まるで猫が威嚇するのを思わせる様子で噛みついてくるイギリス。それをいつもの調子で流し、頭を撫でてやろうと伸ばした手は、届く前に思い切り叩かれた。

「ほら! 帰るぞ!」
「お兄さん歩くのしんどいから肩貸して~」
「調子に乗るんじゃねえよ!」

 肩を借りるというより抱き寄せるように回した腕は、しかし先ほどのように突き放されることはなかった。間近でイギリスの顔を見つめ、一言二言からかってやろうとしたものの、口から出たのは熱を孕んだため息だけだった。どうやら自分で考えているよりもずっと熱は高いらしい。先ほどまでは誰にも気づかれまいと気を張っていたものが、イギリスに容態を知られて気がぬけてしまったのかもしれない。ぐらりと視界が揺れる感覚が気持ち悪い。ともすれば、慌てたような相手の声がどこか遠くに聞こえた。

「おいっ? フランス、大丈夫か?」
「あはは、ちょーっとしんどいかもなあ」
「だからおまえは…っ、いや今はそんなこと言ってる場合じゃない。しっかり捕まってろ」

 言って、イギリスはふらつくフランスの身体を支えると、ひとまずは空いてる部屋に横にさせようと考えた。

「迎えを寄越すように連絡してやったから、少しの間我慢しろよ」
「…イギリス」
「なんだよ?」
「添い寝してくれちゃったりしない?」
「しねえよ」
「残念」
「ていうか、病人だったら少しは大人しくしろ!」
「病人だから人肌恋しいのにー」

 すぐ近くにあった空き部屋のベッドに身体を休ませてやると、無理矢理笑って冗談を寄越すフランスが憎らしい。
 こんな日くらい、甘えてきてもいいのに。

「…迎えが来るまでだからな」
「へ?」
「だから、迎えが来るまで! 一緒に寝てやる!」
「え。ええええ?」

 言うなり、イギリスは毛布を捲り上げて本当に自分の隣に滑り込んできた。しかも上着は脱いだとはいえ、ベッドに横になろうものならスーツは台無しになるだろう。日頃服装には人一倍うるさいのだから、今日のような特別な日に着ているものはいつも以上に上等なシロモノだ。それを自分の冗談で台無しにさせるのはさすがに気が引けた。

「イギリス?」
「んだよ! おまえが言ったんだろ!」
「でも、スーツがシワになるぞ」
「少しくらないなら平気だ」
「イギリス」
「……」
「ごめんな」

 フランスに背を向けるように横に寝たのは正解だった。耳元のすぐ近くで聞こえる相手の声は、熱もあるせいかいつもより……色気がある気がしてならなかった。そんなことを考えてしまい、馬鹿かオレは! と胸中で自分を叱咤する。
 しかしフランスの手が腰に回され、緩く抱きしめてくるものだから頭が沸騰しそうになる。トドメに「愛してる」なんて囁いてくるフランスに「……そうかよ」と返すのが精一杯だった。


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とても今更4月8日英仏協商の話なんぞ。
フランス兄ちゃんが最近とてもすきです。
お兄さんぶるフランス兄ちゃんもえる。

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A.P.H.(米英)

えろっすな雰囲気なので畳みます。
苦手な方は注意!

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A.P.H.(米日)


「さあ日本! 遠慮なく食べてくれよ!」
「……はあ」

 ずずいと押し付けるように渡されたもの――『はんばーがー』を受け取った日本は八の字に眉をしかめ、曖昧な返事を返した。
 ただでさえ『ぱん』というものは食べ慣れないというのに、この『はんばーがー』という食べ物(野菜と肉を挟んで『けちゃっぷ』や『ますたーど』、『まよねーず』といった調味料をかけたもの)を始めとした異国の食べものは何かと口にするのを躊躇われることが多い。けれど先日持ってこられた真っ青な『けーき』という菓子よりはましだろうと、日本は自分に言い聞かせる。まだ、こちらの方が食べても害のない色合いをしている。
 ぎゅっと目を瞑り、覚悟を決めて一口目にかじりつく。じわり、と肉汁が溢れるのと一緒に、調味料たるケチャップの味が口内に広がる。甘いような、酸っぱいような、今まで食べたことのない味わいに目を白黒させていれば、にこー! と満面の笑みを浮かべたアメリカが訊いてきた。

「どうだい? うまいだろう?」
「……ええと、まあ、はい」
「うんうん! まだあるからいくつでも食べるんだぞ!」
「…一つで十分です」

 すでに二つ目のハンバーガーを食べるべく、バーガーの入った紙袋に手を差し込みながら言うアメリカにぽそりと返して、もくもくと小動物を思わせる仕草で食べ続けていく日本。その様子を横目で見ながら、二つ目のハンバーガーに取りかかるべく口を開けたその時。アメリカは食べるために開けた状態の口のまま、「あ」と声を上げた。その声に反応した日本は何事かとハンバーガーからアメリカへと視線を向けると、相手は妙に神妙な顔つきでこちらを見つめているではないか。

「日本」
「はい」
「ケチャップがついてるぞ」
「え?」

 言うなり、アメリカはぐっと日本との距離をつめてきたかと思えば、あろうことか彼の口元に付いたケッチャプを舌先で拭って。更にはついでだというように、口の端へ唇を押し付けてから顔を離すと、

「よし」

 そう勝手に自己簡潔したアメリカは、何事もなかったかのようにハンバーガーを食べることを再開させる。取り残されているのは、日本だけだ。

(…………ええと?)

 あまりにも唐突、且つナチュラル過ぎるアメリカの行動に身体も思考もついていけずに停止してしまった日本。しかし徐々に自分がされたことを自覚していき、内側からじわりじわりと羞恥の熱が点ったそれが全身に広がるまでさしたる時間は掛からなかった。

「あ、アメリカさん!」
「なんだい、日本」
「なんだじゃありません! あ、あ、あんな破廉恥な!」
「うん? どれのことかちゃんと言ってくれないとわからないぞ?」
「……っ!」

 この男は…!
 思わず叫びそうになった言葉は寸でで飲み込み、手にしていたハンバーガーを握りしめる。むしろこんなことになった原因ではあるが、食べ物に罪はない。八つ当たりをするのは筋違いではあるが、素直に食べ続けることができないのも事実。
 暫く手の中にあるハンバーガーと(一方的な)睨み合いを続けていれば、笑うのを必死に堪えた(でも堪え切れていない)アメリカが口を挟んできた。

「食べないのかい? それとも、食べられないのかな」
「食べます!」

 アメリカの挑発めいた発言に、殆どヤケになって言い返した日本はハンバーガーにかぶりついた。先ほどより食べるスピードを上げ、だが今度は食べ終わるまでハンバーガーから口を離さない。

(食べ終わったら、すぐにこの場から逃げよう)

 日本はひっそりと固く決意し、暫くはハンバーガーを食べることからも逃げようと心に決めたのだった。




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べったべたですいません。
でも王道って王道ゆえにMOEるんだぜ!と主張してみる。

英日が書きたいのになぜか米日ばかり思いつく不思議。

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