色々辛抱たまらんくなって西ロマを書きはじめたものの、最初の冒頭がぐだぐだして却下したもの↓
兄ちゃんと親分ってついついセットにしがち。カップリングじゃなくて悪友的な意味で!
で、一から書き直してるんですが、明日というか今日に上げられたらいいなという希望的観測。
お腹空いた!
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「ロマーノとどう接したらいいのかわかりません」
「お取引ください」
「待ってえええええええ! 俺のこと見捨てんといてフランスうううううう!!」
訪ねた先でのフランスの家で、彼がドアを開けたのと同時にスペインがそう言えば、フランスはにこやかな笑顔を張り付かせた状態のままドアを閉めようとした。が、ドアが閉まる寸前に両手を挟み、ついでにすぐさま右足を差し込んだスペインはそれを阻止する。
「放してええええ! お兄さんはもうおまえの惚気に付き合う気はないの!」
「俺ら友達やろ! 同じペド仲間として助けたって!」
「誰がペドだ! おまえと一緒にすんな!!」
「あのクソ眉毛と付き合うとるんやから、そんな筋通らへんわ!」
「イギリスはペドじゃないし! ていうか、確かに子供の頃から知ってるけどその時からはあはあしてたわけじゃないから…ていうか話題すれ違ってない!? おまえの話じゃないの!?」
「やっぱ持つべきは友達やんなあ。話たるから家に上げろ」
「おまえ、本当に少しくらい空気が読めるようになってお願い」
端から腕力勝負でスペインに勝てるとは思っていないフランスは投げやりに呟いて、ぐったりと肩を落とした。そんなフランスには構わず、スペインは家の中に入ると勝手知ったる我が家のようにソファーに座り、盛大なため息を吐く。むしろため息を吐きたいのはお兄さんの方だよ、という台詞は喉元で押さえ込み、フランスは隣に座って話を促した。
「で、何よ」
と言ってから、フランスはちらりと置き時計に目をやり、今日の惚気はどれくらいで済むだろうとかと頭の片隅で考える。しかし、何やらいつにも増して深刻そうな顔をした友人の顔をみて、少しだけフランスは姿勢を正した。
スペインをロマーノにけしかけたのは間違いなく自分ではある。だが、あの日からあっという間に二人の仲はとんとん拍子に良い方進んだらしく、へらへらと締まりのない顔で自分に報告にきたスペインは記憶に新しい。まあ、それでも昔馴染みが幸せそうにしてるのが嬉しいと思っていたのは事実だけれど。
だが、スペインがこんな顔でフランスの元にきたことは今までなかった。少なくとも、ロマーノに関しては。
「なあフランス、俺、本気でロマーノのことが好きやねん」
「…知ってるよ」
「でもロマーノはまだ子供やし、今までみたいにゆっくり一緒にいようと思ってたのに」
「何かあったのか?」
「……ロマーノが、最近急に成長しだしてな」
「うん?」
なんだろう。すごく話が妙な方向に行き始めてる気がする。
そうフランスは思ったけれど、深刻さを増したスペインの前では口を挟めるはずがない。
「今までロマーノのことはかあええと思うてたし、恋人になれたことも嬉しかった。けどな! 恋人になるっちゅうことはや! 口では言えへんこともするってことやんか!?」
「何を今更」
「今更やないねんてえええええ!! 俺ん中でまだまだロマは子供やという観念が覆されるように最近のあいつの成長ぶりったら凄まじいんやで!? まじで! ふとした時に見せる色気に俺の息子は瞬時に暴発寸前や!!」
「そんなこと知るか! 珍しく真剣な顔するから何かと思えばそんなこととか! お兄さんの気遣い返してくれる!?」
「そんなことやない! 大問題やろ!」
「やかましい! そんな問題、さっさと帰ってロマーノを押し倒せば解決するでしょうが!」
「それができひんからここに来たんやん!!」
「帰れ!!」
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ぐだぐだ!
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