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イチジ九

すべからくどうしようもない日常のあれこれ。 ネタバレ盛り沢山ですので注意!

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年上バンビ小話(琉夏)

年上ネタと銘打ってますが書いてみたらあんまり関係なくなってたっていう話。

琉夏のソロプレイですので苦手な方は逃げてー。





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年上バンビ小話(琉夏)下の続き

わっふるされたのでちょろっと続き。
とはいっても大分いかがわしい内容なので苦手な方は逃げてー。
大丈夫だ、問題ない。な方のみ続きからどうぞ~。

もう年上バンビネタは時間軸も設定もばらばらだから、選択式の各ルートで話を書くべきではないかと思わなくもない


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年上バンビ小話(琉夏)

琉夏がヤンデレ気味です。苦手な方は注意。







 特にこれといった理由があるわけでもない。ただ、稀に漠然とした「イライラ」が琉夏の中で起こることがある。
 こういう時は一人になるに限ると、琉夏はいつもは連れ立って歩く兄の傍には近寄らない。琥一もそれがわかっているから、必要以上に詮索もしてこないし、琉夏を放っておいてくれるのが有難い。暫く一人になって適当にぶらつけば治まるのが、毎回のことだからだ。
 だから今日も琉夏は、琥一とは別行動を取っていた。学校に行く気にもならずに私服で街をうろついていたのだが、今回のイライラは妙に長引いていた。大体半日もすれば落ち着いてくるというのに、夕方に差し掛かった時間帯になっても琉夏の内側で消化不良な気持ちが自己主張している。
 先ほど都合よく現れた見慣れた顔の連中を「ヒーローらしく」退治してきたのだが、それでもやっぱりイライラは治まらない。このまま家に帰るのを躊躇いつつも、だからといって遅くなり過ぎることもできないと考えていた矢先、

「ルカちゃん…?」

 呼び止められた声に、思わず顔を顰めてしまう。
 どうしてこのタイミングでと内心で苦く思うも、琉夏は顰め面の上からどうにか笑みを貼り付けて振り返った。途端、目が合った相手は驚いたような表情を浮かべて駆け寄ってくる。

「ルカちゃん、ケガ…!」
「へーきへーき」
「平気じゃないよっ」
「もう血は止まってるからさ」

 へらへら、いつも通りに振舞えるように琉夏はわらう。けれど微妙に口の端が引きつっているのがわかって、長時間は持たないなと自覚する。さっきまでは自宅に帰ることを躊躇っていたけれど、今はそんな余裕もない。一分でも長く彼女といると、まずい。琉夏は本能的にそう察して、先に歩き出した。当然帰宅経路が同じ美奈子は後ろから追い駆けてくる。違和感もなく隣に並び、傷がついているであろう顔をじっと見上げてきた。
 その目に手当てをしたそうな素振りがありありと感じたけれど、あえて気づかないふりをする。
 けれどもちらりと横目で相手の表情を伺えば、困ったような、けれど少しだけ怒ったような感情が半々に混ざったような顔でこちらを見つめていた。美奈子は一度唇を引き結ぶと、ルカちゃん、と呼んでこちらの服の裾を掴んで言う。

「ケンカはだめだよ、もう。お姉さんは心配です」

 いう美奈子の言葉は、いつもの常套句だ。こうして琉夏がケンカをした現場に居合わせれば必ずいわれてきて、その度に適当に受け流してきた言葉でもある。
 けれど、今日の琉夏は受け流すことができず、しかも歩いていた足を止めるほどだ。
 急に止まってしまった琉夏を不審に思うものの、美奈子は同じように足を止める。数歩分追い抜いてしまった彼女は、振り返って琉夏を呼ぶ。

「ルカちゃん? やっぱりどこか痛いの?」
「なあ」

 問う彼女の言葉には答えず、琉夏は口を開く。

「なに?」
「俺さ、おまえの弟じゃないよ」
「え?」
「たった一個違いでさ、なんで年下扱いすんの?」
「ルカちゃん?」
「俺は美奈子をお姉ちゃんだなんて思ったこと、ない」

 そういって、琉夏は美奈子の腕を掴んだ。すぐそこにある細い通路に連れ込むと、そのまま壁に押し付ける。いつもは冗談で詰めている距離に彼女の顔があり、その顔が不安で強張っている。

「俺は弟じゃない。男だ」
「ルカ、ちゃ」
「もっとちゃんと、わからせた方がいい?」

 するり、と琉夏の手が美奈子の太ももを撫でた。制服のスカートを巻く仕上げ、素肌に直接触れたところでさすがの美奈子も抵抗を示した。ぐっと琉夏の胸を押して、いやいやと左右に首を振る。

「やだ、離して」
「離さない」
「ルカちゃん!」

 ぴしゃり、美奈子が悲鳴のように名前を呼ぶ。けれどその声さえもひどく遠く感じて、琉夏は彼女の首筋に顔を埋めた。鼻先をこすり、唇を押してて少しだけ歯を立てる。
 ああやっぱり美奈子はお姉ちゃんなんかじゃない。俺にとってはこんなにも「女」なのにどうして美奈子は俺を「男」としてみれくれないんだろう。



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先日の茶会で上がった年上バンビを襲う琉夏の話の途中でござる。
……実はもう何週間もこの状態だなんてまさかそんな。
この先の展開でうんうん頭を悩ませていたんですが、代わりに某アロエさん宅でワッフルワッフルされてたから私はワッフルしなくてもいいかなと思っているんだがどうか。

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双恋小話

初体験を書いてはいるんですが中々纏まらない…おおおお。
とりあえずフラグを立てて起きます。笑


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 本日は3月14日。ホワイトデーだ。
 前回のバレンタインから一ヶ月が経ち、今日も今日とて今度はお返しのためか校内がそわそわしている気がする。とはいってもそれらはやっぱりバレンタインほどの騒ぎではないが。

「そこのお姉ちゃん」

 つと。
 完全に四時限目が終わったお昼休みのことを考えていたところへ、突然声が掛けられた。わたしはその呼びかけに一瞬だけ動きを止めて、しかし振り返らずに脱兎の如く逃げ出した。確認しなくとも声で相手が誰かなどわかっているし、むしろ直感的に嫌な予感がしたのだ。
 廊下は走っちゃいけませんという基本ルールはわかっているのだが、今はそんなことに構っていられない。構ってはいられないが、結局は生徒がそこここにいる学校内だ。人を避けて走っていては当然スピードは出ないし、そうなると男女プラス足のコンパスの差からわたしはあっさりと捕まってしまう。

「捕まえた」

 わたしの腕を捕まえていう声は、わたしほど呼吸が乱れていなさそうなのも悔しい。わたしはしぶしぶ振り返って見ると、そこには予想に違わず幼馴染の琉夏が満面の笑みを浮かべていた。
 そしてその笑みと目が合ってから、わたしの嫌な予感が確信に変わる。というかむしろ嫌な予感以外の何ものでもないが、わたしは引きつった笑顔を浮かべて琉夏に問うた。

「何か用かな?」
「俺はホワイトデーのお返しを渡そうと思っただけだぜ?」
「そうだと思ったから逃げたんだよ!」
「ひでえ」
「どうせバレンタインの仕返しでしょ?」
「そんなことねえよ?」
「うん、そんな笑顔で騙されないからね?」
「いいから、ほら、手ぇだして」
「…ええー」

 こちらの反応なぞお構いなしに、琉夏は掴んでいない方の手も差し出すように促してくる。わたしは観念してしぶしぶ手を出せば、ぽん、と両手のひらに乗るサイズの箱が置かれた。丁寧にリボンまで巻かれてはいるが、ラッピングはされていない。なので当然中身は丸見え状態だ。わたしは一度琉夏を見たあとに渡された箱を顔に近づけ、改めて箱のパッケージをみて――固まった。

「琉夏…!」
「うれしい?」
「うれしくない! 何考えてるの!」
「お姉ちゃんのために選んだんだぜ。避妊、大事」

 言って、琉夏はわたしの行動を先に読んだらしい。押し付け返されるのを防ぐように、こちらの手に手を重ねてぐっと箱を押し付けてくる。わたしは周囲を通り過ぎていく生徒たちを気にしながらも、ぎっと目の前の幼馴染を睨み付けた。そうして反論を口にしようとしたそのタイミングで、今度は別の声が割って入ってきた。

「何騒いでやがる」
「コウ、いいところに」
「あん?」
「ちょっと二人の未来計画の話を」
「琉夏!」

 琉夏の言葉を制するように、わたしは声を上げた。当然廊下のど真ん中、あまつ桜井兄弟というオプション付では注目を集めるには十分過ぎるほどの条件が揃い過ぎていた。
 わたしは一気に集まる視線を受けながらも、それらから逃げるように逆走を開始したのはいうまでもなく。

 しかしながら、この日琉夏から受け取ったプレゼントが数日後に活用されるのはまた別の話。

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P3P小ネタ

(ハム子と順平)

ハム子→律子


「順平ってさ」
「なによ」
「好きな人、いる?」
「いきなりどした」
「うーん、なんとなく」
「なんとなくでそういうこと聞かないっしょ! ちょっとちょっと律子さん、俺っちの知らないところで恋しちゃってんスかー?」
「うん、すごく順平に聞いたことを後悔し始めたよ。今日のタルタロスでは背後に気をつけろ」
「ちょ、まじでおまえがいうとシャレにならないからやめてくんない!?」
「だって本気だもの」
「こわ! りっちゃんその笑顔こわい! いやいやいや、調子に乗った俺が悪かったです! だからまじで勘弁許して!!」
「わたし、ポテトが追加で食べたいなー」
「奢らせていただきます」
「うむ、苦しゅうない」
「…で、ちょっと話戻すけど、まじなところどうなの? 好きなやつできたのか?」
「うーん…」
「ここまで引っ張っといて悩むのかよ!」
「自分でもよくわからないから順平に聞いてみたんだけど」
「ていうか、そもそも何で俺なの? ゆかりッチとか風花とか桐条先輩とかよりどりみどりじゃん」
「問1、順平が女だったとして、その三者にあやふやな恋愛相談を持ち込めますか?」
「無理っす」
「そういうことです」
「え、じゃあ俺って頼りにされちゃってる感じ?」
「僅差で」
「…泣いてもいいかな」
「止めた方がいい?」
「止めてよ!」
「じゃあポテトよろしく」
「本気で泣くぞ!」


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ハム子と順平の取りとめのない会話を想像したらどうしてこうなった。
なんだか久しぶりに荒ハム熱が浮上したはずなのにな!
でも順平みたいな男友達と取り留めのない会話してるのっていいと思うんですけど、私だけかな。大体順平がかわいそうなことになるのもデフォですが。やられ役だからこそ順平だよ!笑

しかしハム子は本当にかわいくって大好き過ぎる。

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