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イチジ九

すべからくどうしようもない日常のあれこれ。 ネタバレ盛り沢山ですので注意!

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コルダなう

ざくっと今日までのコルダプレイレポです。

1回目プレイ→よくわからないままファータを追いかけて奔走。最初のセレクションでどべになり、二回目のセレクションで何故か奇跡的に2位を取るも、三、四回ともどべで本当にただの奇跡でした。ありがとうございまs(ry
当然誰も攻略できずに終了のお知らせ。

2回目プレイ→やっぱりファータを追いかけまくる。気がつけばすべてのファータを集めて名誉ファータに認められてた件。火原先輩とはなんとなく仲良くなったものの、何故か1回目より親密度が低いミラクル。意味がわからない。
当然誰ともエンディングは迎えられずっていうか、そもそも恋愛イベントも起こらない。私はなんのゲームをしているのかと訝り始める。

3回目プレイ→そろそろ誰か落とさないことには私のコルダ熱のライフはゼロよ!ということで、ずっと火原先輩を狙っていたのを変えて土浦に目標をロックオン。最初に出会ったのが土浦だったからとかそんなまさか。
とりあえず気になる人の目の前でがんがん演奏しろという助言をいただいたので、土浦のストーキングを開始。ことあるごとに彼を付け狙い、しつこく演奏エリアに入れて弾きまくる。その甲斐あってかどうにか恋愛イベントが発動。3回目にしてだよ!どういうことだよ!という憤りを感じつつも、土浦くんがラ・カンパッネラのことを呟いたのでこれは弾けというフラグか…と楽譜を集めるもののレベルが足りなくて演奏できない件。
なん…だと…と、リアルでつっこみ、結局最後までラ・カンパッネラは弾けないものの土浦クリアー。良かった!こんなにも達成感のある乙女ゲーも久し振りだよ!
という調子に乗った私はそのまま4回目をプレイ。

4回目プレイ→ようやくコツを掴んだので、最初の狙いの瑛違う火原先輩を再びターゲットに。土浦同様ストークをし、目の前でがんがん演奏。火原先輩の「こら」にきゅんとしてごろごろした。我ながらMOEポイントがわからない。そうこうしてる内に先輩もクリアー!

5回目プレイ→そして次のストーク先を決めておらず、なんとなくノリで柚木先輩君に決めた!とプレイ開始。以前友人から柚木先輩の素顔の話は聞いてたんですが、実際目の当たりにするとざわざわしますね…!
おまええええええええええええええええ!!!!!
とPSPの画面に向かって全力で叫びたい衝動に駆られた。しかしどうして今のところコルダの中で一番好きかもしれなくてこわい…なにこれ…
思わず友人にメールをしたためたら、「なづきの好きそうなタイプじゃないのに!」と返信。ええ、私もそう思います。だからこそのびっくりです。
柚木先輩、恐ろしい人!
ひとまず先輩もクリアーしたものの、やっぱり欠落したイベントはある模様。
しかし次にいくでござるの6回目の現在は先生狙いです。
もう少しコルダ頑張ってきます!


そして柚木先輩小話を投下してゆくでござるの巻(`・ω・´)

------------------

「おはよう」

 背後から掛けられた声を聞いた途端、ぴしりとわたしの世界が凍った。しかしあくまでも凍ったのは「わたしだけ」の世界だから、その他大勢の人たちは通常通りの時間が流れている。むしろ数名の人たちは凍るどころか春爛漫だろう。何も知らない頃のわたしなら、きっと同じ気持ちだった。むしろ知らなくてよかったのだ。あのまま何も知らずに優しくて素敵な先輩と、ただの一般人な後輩。その関係のままで良かったはずなのに、どこでどう間違ったのかわたしたちの関係は違うものへと変化してしまった。いうなれば、弱肉強食だ。弱いものは食べられる。まさにその通り。そうして、弱者の立場に立たされているのはわたしなのだから、泣きたくもなる。

「柚木先輩…」

 おそるおそる振り返って強者の名前を呼べば、そこには誰もが憧れる素敵な笑顔を前面に貼り付けていらっしゃる柚木先輩が、車の窓を開けてこちらを見ていた。ついでに手招きをされてしまい、思わず数歩後退する。途端、その笑顔が少しだけ引きつったのがわかった。それは極々ささやかな変化だけれど、わたしにはわかってしまう。それもなんだかくやしい。

「良かったら車にどうぞ? 一緒に学校に行こう」
「結構です」

 ぴしゃり、と跳ね除けるように言うわたしの言葉に、先輩の笑みがますますダークに深まっていくのわかる。車の中の先輩とわたしには距離がある。さすがにこれ以上は何もいえないしできまいと、わかっているからこその態度だ。……あとで仕返しがくるとわかってはいても、すべての嫌がらせに応じてなるものか!
 わたしは内心で固く決意し、再び何か言うべく口を開いた先輩の言葉に身構える。と、

「柚木センパイ、おはようございまあす!」

 語尾にハートマークが飛びまくった声が割って入ってきた。思わず二人揃ってそちらを見てしまうと、見慣れた柚木先輩親衛隊の女子の姿があった。当然先輩の本性を知りもしない彼女は無邪気に彼の車に駆け寄り、何事か話かけ始めれば、さっきまでのダークさなど微塵も残さずに先輩は柔らかい笑顔で対応する。

(チャンス!)

 注意が余所に移った瞬間を逃さず、わたしは踵を返して最初から猛ダッシュを開始した。背後からはちくちくと刺さるような視線をいやが追うにも感じたけれど、気にしにしない! 気にしたら負けだ! と呪文のように繰り返して走り続ける。結局学校に到着するまで走り続けてしまい、けれど当然車の先輩の方が先に登校されていた。おはよう、と本日二度目の朝の挨拶をされてしまい、うわあとわたしは内心でのみ声を上げた。
 けれど諦めるのはまだ早い。今はちょうど登校ラッシュだ。すれ違う生徒たち(特に女子)が柚木先輩柚木先輩と朝の挨拶をしてくるから、それを返すのに忙しい。お優しい柚木先輩はファンの子たちを放っておけるはずないんだから。
 わたしは意を決して、先輩のいる校門へと進んでいく。走ってきたために乱れた呼吸はすっかり落ち着いたはずなのに、今は違う意味で息苦しい。どきどきとざわつく心臓の音がうるさくて、縋るようにバイオリンケースを抱えた。

「帰りまで逃げたら容赦しないからな」

 通り過ぎ様、ぼそりと告げられた言葉に思わず足が止まりそうになる。けれどどうにかそのまま校舎の中まで歩くことに成功し、下駄箱に辿り着いた途端に力尽きた。わたしのライフはゼロよとばかりに思わずしゃがみ込んでいれば、心配顔の土浦に声をかけられてしまった。

(なんだかなあ)

 どうにか立ち直って教室に向かう途中で、独りごちる。なんだかなあ。繰り返して、柚木先輩とのやり取りに眉根を寄せた。
 最終セレクションまであと3日。
 こんな調子ではだめだ。しっかりしないと。
 そう思い直してヴァイオリンケースを握りしめれば、どこからか音色が聞こえた気がした。ファータでもいるのだろうかと周囲を見渡すも、クラスメイトたちの姿しかそこにはなかった。

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