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ひとまず年下バンビと青春組!というので、小ネタをぺたり。
不二山先輩を憧れの先輩と見てるから新名との反応が違うんだとか言い訳を言ってみるテスト。
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ガラリと部室のドアが開けられると、そこに立っていたのは洗濯物を両手に抱えたマネージャーであった。
「あ、ごめん」
殆ど半裸の状態の新名と目が合って、彼女はあっさりと謝ると洗濯物の山をドアの近くに置いた。そうして何事もなかったかのように踵を返すものだから、思わず新名も呼び止めてしまう。
「もう少し恥じらいのある反応して!」
「え?」
「え? じゃなくて!」
「…恥じらい?」
新名に言われた言葉を反芻して、うむむ、と眉根を寄せて唸る。ついでに腕を組んだりなんかして悩むポーズを決めているわけなのだが、この間にも当然新名の上半身は脱いだ状態のままだ。裸の身体をじっと見つめてくるその目に、逆に新名の方がたじろいでしまう。
「きゃーとか言えばいい?」
「…いやもういいっす」
「そう?」
がっくりと項垂れる新名からあっさりと視線を外し、彼女は今度こそ踵を返して外に出ようとした。ら、シャワーを浴びてきたばかりなのだろうか、新名と同じく上半身裸の不二山とばったり遭遇した。思わずぶつかりそうになったのを寸でのところで回避して、悪い、と短く言う不二山の言葉に、しかし美奈子はそのまま固まってしまったかのように動かない。
「? 美奈子?」
「……き」
「き?」
「きゃあああああああああああああああああああ!!」
と、盛大な叫び声を上げて、固まっていたはずの身体が動き出すと、あっという間に外に飛び出していく。そんな彼女の後ろ姿を見送ることしかできないまま、不二山は部室に視線を戻す。すると何故か部室の畳に両手を着いて、項垂れているもう一人の後輩の姿があった。
「新名?」
「差別だ!」
「何がだ?」
嘆く新名の心境など当然知るはずもなく、不二山はただ頭にクエッションマークを浮かべながら首を傾げた。
[12回]
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