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イチジ九

すべからくどうしようもない日常のあれこれ。 ネタバレ盛り沢山ですので注意!

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年下バンビ小話(琉夏)

巨乳に悩むバンビというのに大変はあはあした一発書き。
サイトに上げ直すときはもう少し年下と巨乳な部分をどうにかしたい。

コウちゃんと青春組も妄想してますが中々形にならない!ぎり!


なんでこんな琉夏って書きやすいのか…
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 試着室の中、試着するための洋服を羽織った状態で、美奈子は固まっていた。
 ちなみに更に詳しく状況を説明するならば、羽織ってボタンを留めようとしているところだった。留めようとしている、というのはその通りの意味で、ボタンは留まっていないというより正確にいえば、留められないのだ。羽織ったシャツの下には当然女性特有の二つの膨らみがあり、ブラジャーに覆われて谷間を作っている。ちなみにブラジャーのサイズはDカップなのだが、最近はそのサイズも苦しくなってきていた。ブラジャーのサイズが合わなくなってきているのを見ないふりをして今日まで過ごしてきたのだが、シャツのボタンが留まらない時点で無言の通達を受けているといっても過言ではあるまい。だって前回はこのサイズのシャツならば、ぎりぎり着ることができたのだから。
 ひとまず美奈子は留められないシャツを一瞥してため息を吐く。今日一日歩き回って、一番気に入った服なだけにショックは大きいけれど、着られない服を買うわけにもいかない。諦めて元の服に着替えようとしたとき、美奈子、と試着室のカーテンの外から間延びした声が掛けられた。本日の買い物に付き合ってくれている幼なじみの呼びかけになんと応えようか一瞬だけ躊躇っていると、ふいにきっちりと閉められたカーテンを開けて、相手は顔だけを突き出すようにのぞき込んできた。

「服、どう?」
「きゃあ!」

 突然現れた幼なじみの顔に、美奈子は咄嗟に悲鳴を上げる。当然留められなかったシャツの前は全開で、ひとまず両手を使って覆い隠した。と、何を思ったのか幼なじみこと桜井琉夏はそのまま試着室の中に入り込んできたではないか。

「ちょ、ルカちゃん!」
「どした?」
「それはこっちの台詞! なんで入ってくるの!」
「だって中々出てこないから、一人じゃ着られないのかと思ってさ。俺、いいオニイチャンじゃない?」
「そもそもお兄ちゃんはそんなことしません!」
「そう? まあいいからいいから」
「よくない! 何もよくない!」

 遠慮なく侵入してくる琉夏逃げるように後退するも、所詮そこは狭い試着室。あっという間に背後に設置された姿見の鏡が逃走経路を遮断してくれた。

「その服、気に入ったんじゃないの?」
「……気に入ったけど、着れなかったんだもん」
「着れない?」
「…ボタン、留まらなくて」
「へえ」

 素直に現状を話せば、なぜか琉夏の口角が上がって楽しそうな笑みが浮かぶ、否、楽しそうというよりは意地が悪そうだ。美奈子は嫌な予感を感じて、どうにか逃げられないかと思案する。とはいても眼前は琉夏の身体で遮られているし、そもそも逃げられたといってもボタンが留めれられていない状態のまま外に飛び出すわけにもいかない。どちらに転んでも万事休すなこの現状を理解したのがわかったのか、琉夏は笑みを浮かべたまま口を開いた。

「じゃあ、高校合格のお祝いは洋服じゃなくて下着にする?」
「やだ」
「なんで?」
「だってルカちゃん、絶対変なの選ぶもん」
「そういうの、期待してる?」
「してません!」

 ぴしゃりと跳ね除けていうものの、琉夏はただ笑うだけで少しも堪えていないのは明白だ。しかもあろうことか、両手を使って隠している胸を彼女の手も一緒に揉み始めてきた。ある種自分でするのを強要されているかのようだとうっかり考えてしまい、その考えを振り払うようにぶんぶんと頭を振る。

「ルカちゃん、ここどこだと…」
「試着室」
「だから」
「ちょっとだけだから」
「うそ、絶対うそだもん」
「じゃあ俺好みの下着つけてくれる?」
「う…」

 何とも究極な2択を目の前に突きつけられ、美奈子は思わず言葉に詰まる。しかしその間にも琉夏の手は容赦なく蠢き、あまつ片方の手は太ももへと伸びてきた。当然その動きに気がついて、美奈子はブロックするようにスカートの裾を掴んでみるも、そうなると胸の方の防御が手薄になるのは当然で。両手を使っていたから隠せていた部分が隠せなくなると、そこを琉夏は容赦なく突いてきた。
 あ、と思ったときには左の胸が下着事掴まれてしまう。

「揉めばでかくなるってマジだったんだな」
「…そ、そんなこと」
「本当のことだから恥ずかしい?」
「ルカちゃん!」
「それより、ほら」
「ひゃっ」

 身体を密着させてきたかと思うと、琉夏は顔を近づけて美奈子の耳を舐めた。生暖かい感触に咄嗟に身を縮こませると、太もも付近を撫でていた手がスカートの中へと潜り込んできた。ぴったりと閉じられた隙間に無理やり指をねじ込ませながら、琉夏は耳元に唇をくっつけた状態で続ける。

「どうする? それとも、どうされたい?」
「や、だめ」
「だめなのは、何がだめ? 焦らされてるのがだめ?」
「ちが」
「違うなら、ちゃんとオニイチャンにわかるように言おうな?」

 琉夏の指がぐりぐりと、下着の上から陰核を刺激してくる。そうなるとすっかり琉夏に慣らされた身体は勝手に息は上がるし身体はうずくしで思考は正しく回らなくなる。だめだ、と理性の片隅が忠告するけれど、その「だめ」が最低ラインにしか引っかからないから困りものだ。
 結局美奈子は縋るように琉夏の胸に額をくっつけて、

「…帰り、たい」
「了解」

 何とかそれだけを言った彼女の言葉に琉夏は目を細めて笑うと、手早く着替えを手伝ったかと思えばそのあとの行動も迅速であった。
 結局さっきまでこだわっていた下着売り場には寄らず、美奈子の家ではなく彼の住処であるWestBecahに直行した。

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