年上ネタと銘打ってますが書いてみたらあんまり関係なくなってたっていう話。
琉夏のソロプレイですので苦手な方は逃げてー。
深夜、である。
とっくに時計の針は日付を跨いでおり、深夜特有の静かな空気が部屋に満ちていた。
明日は日曜日なのでいくら夜更かしをしても問題はないのだが、琉夏は故意に起きているのではなく、単純に寝付けないでいた。
ベッドに腰掛けて、窓を覆うカーテンの隙間から外を窺う。当然外は真っ暗で、該当の明かりがちらほらと見えるのみ。隣に住む幼馴染の少女の部屋もすでに明かりが消され、就寝しているのがわかる。
「…美奈子ちゃん」
ぽつんと、琉夏は幼馴染の名前を呼ぶ。静かな自室でそれは妙に響き、名前を呼んだ途端に琉夏の中でふとした熱が点った。パジャマ代わりにしているスウェットのズボンを下着と一緒に下ろし、少しだけ勃ちあがりかけている中心を手のひらで緩く包み込む。そうして数回擦りってやれば、それはあっさりと硬度を増す。
琉夏は目を閉じて、自身を擦る手を幼馴染の彼女の手とすげ変える。ふざけて繋いだ手の感触を思い出し、ついでに恥ずかしそうに俯く表情も付け加えた。想像の中の美奈子は琉夏に手を引かれて中心を触れさせられるものの、やはり気になるのか控えめにこちらに視線を送ってくる。
琉夏が促すように目配せをすれば、中心を握った手がそろそろと動かされた。最初は右手で上下に扱いていき、途中から左手も加わって袋の部分も揉みしだく。亀頭の部分からぷっくりと先走りが溢れて、美奈子は驚いたような顔をして目を逸らした。けれど琉夏は逸らすことを許さないように顎に手を掛け、顔の向きを強引に戻した。
「美奈子ちゃん、舐めて」
そう告げれば美奈子は驚いた顔をしたあと、すぐにブンブンと左右に首を振る。しかし重ねて「舐めて」と促すと、困惑顔のままゆっくりと琉夏の中心部分に顔を埋める。
彼女の唇が竿に触れ、吐息が掛かって少しだけくすぐったい。そうしてそろりと彼女の唇から舌が覗き、たどたどしい仕草でペニスを舐め始めた。
ぴちゃり、ぴちゃり、とちいさく上がる水音と、呼吸をする度に漏れる微かな声に琉夏の息も上がる。そうして控えめだった美奈子の奉仕も次第に大胆になっていき、先端を舐めていた唇が大きく開かれたと思うと、そのまま口咥内にペニスを飲み込んだ。舐められているのとは違う感覚にぞわりと背筋が泡だって、琉夏は思わず美奈子の髪に手を差し込んだ。ざらりと頭皮を撫でてやると、彼女の頭が上下に動かされる。じゅぷじゅぷとあわ立つ音が上がるたび、琉夏の吐精感は強まっていく。
「美奈子ちゃん…ッ、美奈子!」
ぐっと彼女の頭を強く引き寄せると、琉夏は相手の口の中で白い欲を吐き出した。どくどくと美奈子の口の中へ己の分泌物が吐き出されているのを眺めているところで、閉じていた目を開く。そうして、現実は自身の手の中に吐き出した精液を目の当たりにして、あーとなんとも気だるげな声を出した。
生暖かい感触のそれを一瞥して、琉夏はのろのろと鈍い動作でベッド下に落ちているティッシュの箱を広い上げる。そうして乱暴に手のひらを拭って、ついでに吐き出した名残のある中心も拭いてスウェットを引き上げるとため息を吐いた。
空しい。
正直に思うところはそれだった。
いくら妄想の中で彼女を汚そうとも、現実では相手を呼び捨てにすることもできない。「美奈子ちゃん」と呼ぶことが何かの予防線のようで。ある種、ブレーキでもある。これを超えてしまったら、きっと幼馴染ではいられない。少しだけ手の掛かる弟のポジションでいることは、できなくなる。
「美奈子、ちゃん」
閉じていたカーテンを少しだけ開いて、真っ暗な室内で眠る彼女を想う。
ごん、と窓に額を押し付け、琉夏はもう一度幼馴染で、姉で、大好きな彼女の名前を呼んだ。
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先日の茶会で 「毎日バンビネタにして右手が恋人でもいいのよ?」というかなんさんの発言に盛大にふいた結果がごらんの有様だよ!!!!!!!!!爆笑
[5回]
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