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イチジ九

すべからくどうしようもない日常のあれこれ。 ネタバレ盛り沢山ですので注意!

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年下バンビ小話(琉夏)

年下バンビの胸のスモールさにカッとなってしまいました…
以下、そんなちっぱいをもむもむする琉夏のざっくり小ネタ。
オチなんてないよ!勢いだけなんて仕様だよ!






「…ゃ、ぁ…」
 口から、変な声が出た。
 自分からそんな声が出るなんて考えたこともなくて、そうしてわたしは両手を使って唇を覆う。
「こら、口塞いだらだめだろ」
「ん、むう!」
「しょうがないな…」
 わざとらしくため息を吐いたのは、一つ年上の幼馴染みだ。いつもふざけてセクハラまがいの発言を言ってはきても、本当に実行してきたことなんて今までなかった。
 それなのに、どうしてか今のわたしは抱きしめるような態勢になった彼に服を捲し上げられ、下着すらもずらされて裸の上半身を晒していた。平均女子に比べてささやかすぎるわたしの胸は、ルカちゃんの手にはまったく足りていない。手のひらを使うまでもなく、指先で十分すぎるサイズにこんな状態でも泣きたくなってしまった。正直、悠長にそんなことを考えている場合ではないのだけれど。
「ル、…あん!」
「あ、今の声かわいい」
「…いや、やめよう、よ」
「だめだめ、言い出したのはおまえだってわかってる?」
 にやりと意地悪く笑って、ルカちゃんは胸を揉む手に少しだけ力を入れた。一応まだ発育途中の兆しがあるのか、胸の奥にしこりのような感触がある。ルカちゃんはそのしこりをほぐすように胸を揉みながら、時折先端部分を親指の腹で押しつぶしたりする。それをされるとじんと痛いような痛くないようななんとも言えない気持ちになって、更に困ったことに、下半身の…その、あまり口には出来ない箇所がずくずくと疼いてしまう。
「胸、おっきくなりたいんだろ? 俺って妹思いの優しいオニイチャンだよな」
 いって、ルカちゃんはふっと耳に息を吹きかけてきた。ひゃっと思わず首を竦めると、くつくつと楽しそうに笑うルカちゃんの声。
 ことの発端はほんの数十分前。友達から借りた胸を大きくするストレッチが載った雑誌を真剣にみていたところに、いつの間にか家に上がり込んでいたルカちゃんが背中に凭れかかるようにして声を掛けてきた。
 子供の頃から幼馴染みのせいか、お互いの家の出入りは基本的に自由。今まではそれを気にしたことはなかったけれど、今回ばかりはそうもいっていられない。わたしとしては男の子がえっちな本を見つかったのと同じくらい恥ずかしくて、どうにか誤魔化そうと言い訳をしていたはずなのに、気がついたらこんな状態になってしまっていた。
 確かに子供の頃は一緒にお風呂に入ったこともあるけれど、それだって幼稚園の年長組くらいまでだ。しかも最近高校生になったばかりのルカちゃんは髪を染めたせいもあるのか、知らない男の人に見えるときもあって、変などきどきをしてしまう。
 今だってそう。
 こんな胸を触ったりとか、ルカちゃんにとっては妹とのスキンシップ適度にしか思ってないのかもしれない。だけどわたしはそうじゃない。恥ずかしいのと気持ちいいのと、あと自分でもよくわからない感情に振り回されて、どきどきばくばくと心臓は大忙しだ。
「ルカ、ちゃ、やだ、う…ふえっ」
「え? あれ? ちょ」
 ぶわ、と。急に泣く感情が沸き上がったかと思うと、ぼたぼたぼた、と大粒の涙が零れてわたしは泣き出してしまった。当然ルカちゃんは大泣きを始めたわたしにびっくりして、胸を揉む手を引っ込めた。捲り上げた服をとりあえず降ろし、テーブルの上に置かれたティッシュを引き寄せる。ざくざくと適当に手に取って、大洪水を起こしているわたしの目もとに押し当てた。
「…ごめん、ちょっと調子に乗りすぎた」
「う…うえ、ルカ、ちゃん、…ばかあ!」
「うん、ごめん」
「コウちゃ、に、いう、もん!」
「ごめん、勘弁して」

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